| 2009年10月14日(水・開校記念日)に、東京国立博物館『皇室の名宝−日本美の華』での関連イベントに行って来ました。レクチャーの後、広い展示室で取材方法の解説を伺いました。沢山鑑賞しましたので、ここで少し、部員の気に入った作品をご紹介致します。 |
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3−1 加瀬 雅人
『蘭陵王置物(らんりょうおうおきもの)』
海野勝a(うんのしょうみん)の出世作。
毛彫りや高肉象嵌などの手法が駆使された彫金技術の結晶と評すべき作品。
光の当て方により陰影が変わり、雰囲気が違って見えます。
衣装には細かな細工が施されており、人形には躍動感が伺えました。
展示では見る事ができませんが、仮面の下にはちゃんと顔があります。かなりの美青年です(カタログでは見られるようです)。
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 海野勝a「蘭陵王置物」
明治23(1890)年
三の丸尚蔵館蔵 |
『官女置物(かんじょおきもの)』
宮仕えの女性が鏡に映る顔に見入る姿を表した作品。
牙材をいくつも接合して仕上げた大作で、明治の牙彫りの代表作。独学で技を修めた意欲作。
いくつもの牙材を接合しているのでかなりの大きさになっています。
紐と着物のたれ加減、模様と服の折り目も事細かく作られていて、表情、髪の下がり具合からは彼女の色気が感じられました。
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旭玉山「官女置物」鑑賞の様子 |
『孔雀鸚鵡図(くじゃくおうむず)』
鸚鵡と孔雀が写実的な表現で描かれています。
また右隻の牡丹も花弁の重なりにしっかりとした陰影がつけられ、存在感のある描写で華やいだ仕上がりです。
左隻にいる孔雀の毛、羽一枚一枚が細かく描かれていて鋭い表情も印象に残ります。
右隻にの鸚鵡はやわらかな顔、体つきで描かれているように感じられました。岩影に咲いているタンポポはとても落ち着いていました。
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瀧和亭「孔雀鸚鵡図」
明治29(1896)年
三の丸尚蔵館蔵 |
1−2 魏 倩芸
好きな画がいっぱいありますがやはり一番気になるのは『覇王別姫図』という絵です。作者はすごく細かく描いていて、色も明るくてきれいです。服の描き方は本当に驚きました。まるで服の下に体が入っているように見えます。まるで人間ではなく神の手で描いたようです。画の内容もおもしろいです。人を感動させられるラブ・ストーリーです。
今度の展覧会を見て、‘画は生命がある’と思いました。
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1−3 賀 g
原在中『覇王別姫図』が好きです。
繊細な絵の中、さらにいろんな処まで細かく描いていて本当に素晴らしいと感じました。 鮮やかな色で、女性は音楽に合わせて軽やかに踊り出しました。
絵に通して項羽の表情から虞妃との別れ、そして自らも果てるという悲しさも感じました。
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3−1 西田 泉
私が好きな作品の『雪月花』は、三連の作品です。それぞれ、雪は『枕草子』・月は『源氏物語』・花は『伊勢物語』の場面を描いています。
薄くぼかしをいれた淡く美しい風景と、繊細ながら鮮やかな色合いで描かれた女性は、神秘的かつ印象的です。
それでいて女性の衣装の模様や、花びら一枚一枚を丁寧に描いてあるところも私は好きです。
題名の『雪月花』が派手にではなく抑えて描かれていたので、女性の優しい雰囲気をひき立たせていてとても素敵でした。
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上村松園「雪月花』 三幅
昭和12(1937)年 三の丸尚蔵館蔵 |
〜今日の展覧会の感想など〜
本当に面白かったです。近世の巨匠たちの絵画や工芸品を初めて生で見ましたが、どれも迫力があって驚きました。
作品の中には博覧会などで賞を貰っているものもあって、さすが『皇室の名宝』でした。
技術だけではなく、風景も生物も、作品という世界で確かに息づいている−私にはそう思えました。
この展覧会に行く事ができ、とても勉強になりました。
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御即位20年記念特別展
「皇室の名宝─日本美の華─」
─東京国立博物館 平成館─
■会期 [1期] 平成21年10月6日(火)〜11月3日(火・祝)
[2期] 平成21年11月12日(木)〜11月29日(日)
■会場 東京国立博物館 平成館(東京・上野公園)
■開館時間 午前9時30分〜午後5時
(ただし金曜日は午後8時まで、土曜・日曜・祝日は午後6時まで開館。入館は閉館の30分前まで)
■休館日 1期:10月13日(火)、19日(月)、26日(月)
2期:無休
■主催 東京国立博物館、宮内庁、NHK
■お問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
■東京国立博物館ホームページ http://www.tnm.jp/
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伊藤若冲 「動植綵絵 群鶏図」
江戸時代(18世紀)
全30幅のうち 三の丸尚蔵館蔵 |
| 最後になりましたが、講師の高橋裕次先生、石郷岡卓先生、原田一敏先生、博物館の皆様に厚く御礼を申し上げます。 |